フォトグラメトリーによる現物を撮影してモデル化する技術
被写体を全方位カメラを用いて撮影し、デジタル画像を解析、統合して立体的な3DCGモデルを生成する技術です。
鉱山・土木・農業など幅広く使用され始めています。
ハイパースペクトル撮影
写真は大分県国東半島の砂鉄鉱床群における屋外でのハイパースペクトル撮影の様子です。
通常のカメラや人間の目はRGBの3波長を認識するのに対し、ハイパースペクトルカメラは204バンドの細かい波長の撮影が可能となり、例えば人間の目には同じ白色でも全く違う波長の形状を示します。
この技術の応用により撮影のみで鉱物や岩種の判定が可能となるなど、土木建築分野においても新たな技術として注目を集めています。
360°タイムラプス
没入感を味わうことができる立体視360度VRビデオの撮影が可能です。
タイムラプスは時間経過により変化する風景や過程を撮影・記録するのに向いているため、建設等の分野においてよく使われています。
ドローンに搭載したRGBカメラとマルチスペクトルカメラによる撮影
RGBカメラ+マルチスペクトルカメラとドローンの統合により、人間の目には見えない波長を上空から広範囲に撮影することが可能です。
映像から植物の生育状況を詳細に確認することができ、農業等にも活用されています。
上空からの映像はフォトグラメトリーを使って地形のモデル化やマルチスペクトルを用いた地表面の物質判定にも利用可能です。
1D-CNN(ディープラーニング)
CNN(Convolutional Neural Network)とは、2次元の画像を用いたディープラーニング手法ですが、1D-CNN は1次元の波長データを対象とした状態判定の精度を高めることができるディープラーニング手法です。
この手法により、ハイパースペクトルデータからの岩石判定や加速度振動波形から機器の異常判定が可能になります。
デジタルツインによるARの実装
これはデジタルツインを活用しAR表示させた例で、坑道の応力変化を仮想現実としてタブレット上に表示させています。
このようにデジタルツインを活用して、AR・VRで拡張し、作業の安全性・効率性を高めるシステムを提案しています。
内部空間の三次元モデリング
上で紹介した「1D-CNN 」と同様に、360度カメラによって内側から空間のフォトグラメトリーを取得し、写真や動画から3Dモデリング作成する手法です。
フォトグラメトリーは実世界の写真をもとにしているので、高精度でよりリアルなテクスチャを再現することができます。
例えば、トンネリング現場の三次元モデル化が可能になります。